2001/4/29 鈴鹿 Fun&Run ロードスタークラス 参戦記

[エントリーするまで]
3月の某日、Fun&Runへの出場を決意する。このとき、RoadStarWarsクラスへのエントリーをもくろんでいた。
それから数日後、鈴鹿サーキットSMSC事務局にエントリー用紙とレギュレーションなどを貰いにいった。
レギュレーションを読んでいると、なにやらMFJの国内ライセンスかSMSCのフルコースライセンスが必要とか書いてあるじゃないですか。
あれ?俺はMFJはフレッシュマンでSMSCは南コースしか持ってないぞ。しかも数年間更新してないし。
で、家に帰って弟と相談してみると、「RoadStarWarsなんて速いやつしか出てないで、やばすぎ」みたいなことを言われた。
結局、RoadStarWarsクラスをあきらめRoadStarクラスに出ることにし、申し込みを行った。

[準備]
必要なのは、マシンの整備、安全装備、ピットクルー、トランポだ。
Fun&Runの場合、マシンは最低限テーピングとゼッケンの貼付ができていれば良いらしい。スタンドや燈火類の取り外し、ワイヤーロックも推奨のみとのことなので、ほとんど手間はかからないので、かんたんにクリア。
安全装備はというと、レーシングスーツ、グローブはノープロブレム。ヘルメットは転倒で傷が軽くついているが、ぎりぎりセーフかなあ?ブーツはというと、なんと靴底が剥がれかけているじゃあないですか。
で、ブーツの修理を依頼するため、RSタイチに行きました。すると連休前という時期的な問題があり、修理のバックオーダーが大量にあるとのこと。Fun&Runまでに全然修理が間に合わない。仕方なく修理をあきらめ、自分で応急処置的に貼り付けることにした。
帰る前に、ちょこっとメットのところを見に行くと、シュワンツメットレプリカ(ペプシ時代のデザイン)があるじゃないですか。
ほ、ほしい。が、予算が無い。でも、結局1週間後に買っちゃいました。
これで安全装備もクリア。
次は、ピットクルー。これは別館ハチロクの部屋の哲っちゃんにお願いしてクリア。
最後にトランポ。
レンタルする予算はない。
で、弟の車を借りるつもりだったのだが、弟は同日開催の鈴鹿サンデーロードレースに出場することになり、トランポを使うとのこと。
ま、たぶん弟は土曜の予選にとおらないだろうということで、日曜は車が空くと判断し、とりあえずクリア?
自分の土曜の特別走行枠は出走しないことにした。

[土曜日]
弟の予選の見物と選手受付とブリーフィングのため鈴鹿へ。
な、なんと弟君が予選にとおっちゃった。
これで、明日はトランポ無しが確定。
自走で行くことになった。

そして特別走行枠の偵察。ほかのライダーのタイムを見て、自分の目標タイムを1分3秒に置いた。

[当日朝]
朝5時ごろ出発で、鈴鹿に6時半ごろ到着。
急いでマシンの整備を行わないと、車検に間に合わない。
テーピングが終わり、アンダーカウルをはずそうとしたところで、さあ大変。
右側のネジがなめているため、カウルがはずせない。
こんなとこ俺は一度もいじったことないぞ。(くそ?RSタイチめ、いいかげんな整備しやがって。)
仕方なく、アンダーカウルは半分つけたままで車検に持ち込む。
まずは、安全装備チェック。
そして、書類の確認。え?車検証いるの?あわてて哲っちゃんに取りにいってもらう。
最後にマシンのチェック。いろんなボルトの緩みをチェックされた。
で、なんとか終了。合格ステッカーを貼ってもらう。

[フリー走行]
はじめての国際レーシングコース走行だ。
フリー走行で課題にするのは、どこまでレコードラインをはずしても大丈夫かという確認と決めた。(本番での追い越しを想定)
整列してみると、周りのバイクは、すっごいチューニングしてあるのばっかり。
フルノーマルのマシンなんて、俺のだけじゃん。
周りの音がうるさくて、俺のマシンの音なんてまったく聞こえない。
ブルーシグナルでスタート。
ほとんどのライダーは土曜の特別走行枠で練習ずみなので、最初から飛ばしてる。
1周目、最終コーナー立ち上がってアクセル全開にしたところで、マシンが前後とも暴れている。
「うわ、吹っ飛ぶ。」と一瞬思った。
ホイールバランスが狂っているのか、サスセッティングがまずいのか、直線でアクセルを全開にできない。
必死でマシンを押え込みつつ周回を重ねるが、ホームストレートで230kmぐらいしかだせない。
しかも、1コーナーのブレーキングで止まらない。ブレーキにエアがかんでるような感触。
200m看板でブレーキングしないと恐い。
コーナーの進入で、ブレーキの効きが悪いため、奥まで進入しすぎてしまう。
5周ぐらい走ったところで、だんだんバテてきた。
おととしに骨折して以来、全開走行するのなんて久しぶりだ。
なんか走り方も忘れてるし。
「もお疲れた。はよ終わってくれ。」とおもいつつ走行をつづける。
ふらふらになりながらもチェッカーを受ける。
15分の走行時間がめちゃくちゃ長く感じた。
タイムは、1分6秒5ぐらい。
やっぱアクセルを開けれない&止まらない分遅い。

[ちょっと休憩]
走行終了後、アゴがいたい。
ブレーキングで歯をくいしばりすぎ。
飯でも食うかと思ったけど、アゴがいたくて、食べるの必死。
うどん食っててもアゴがつらい。
WGPでロッシがマウスピースしている理由が心底理解できた。

[セッティング変更]
まずは直線対策。
リヤサスの縮み側減衰力をアップ。
フロントサスの伸び側減衰力をアップ。
ステアリングダンパーを強化。
次はブレーキング対策。
フロントサスの縮み側減衰力をアップ。
で、ブレーキのエア抜き。

[タイムアタック]
私のグループはDグループ。ABCDと1グループずつ順番にタイムアタックを行う。
天候がちょっと怪しい、小雨がパラついている。
路面はまだドライかな。
と思ってたら、Cグループの走行が終了した直後、強烈な雨。
あっというまに路面はフルウエットになっている。
「え???、こんなのがんばるだけ無駄じゃん。どうやってもドライで走ったグループのタイムには勝てない」
ってことで、レコードラインを覚えて帰る&完走することを目標に走ることにした。
とは言っても、そこそこのタイムは出したい。
さて、雨の中スタート。
最初の3分間はタイム計測されず、その後12分間のタイムアタックとなる。
最初の2周でマシンのセッティングを確かめる。
直線で振られないし、ブレーキもましになったようだ。
3周目に入り、タイムアタックスタート。
直線番長のバイクも、1コーナーの進入で抜き返せるぞ。
100m看板からのブレーキングで大丈夫じゃん。
おお、俺って速いかも。
だんだん調子に乗ってくる。
調子に乗ってた7周目、S字の2つめでアクセルを開けすぎてリヤが大きくスライド。
雨の量がさらに増えたのかな?と思い、ちょっと様子を見ることにする。
大丈夫そうなので、ふたたび全開走行。
しかし、クリアラップが取れない。
雨を恐れてツーリングみたいな速度で走ってるバイクが増えてきた。
「うおぉ、ぶつかる!?」いきなりラインを変えるなよって感じで恐い恐い。
でも、楽しい。
雨の中だけど、昔の走りを思い出したって感じ。
直線も240kmぐらいでるようになった。
1コーナーのツッコミにすべてをかけて走る。
100mぐらいの差が一気になくなるぞ。
写真とってくれてるかなあ?とか思いつつ走行を重ね。
無事完走してチェッカーを受ける。
今度は全然疲れてない。
2コーナーでギャラリーに挨拶してピットに戻る。
タイムは1分23秒5だった。

[最後に]
次はドライでタイムアタックしたいなあ、ということで、もう一回チャレンジしてみよっと。